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御伽噺をしよう。

御伽噺であるからして具体的な事物に根付いた物では無く、
御伽噺であるからして具体的な意味などは持たない。
だか其れをお前が何某かに投影するというならば、
恐らくはそれはお前にとってはそう云うものなのだろう。
お前の影なのだろう。

ここに語るはひとつの影だ。

(そして影とは光である)
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(年頃の娘の部屋にしては、よく言えば極めて質素、率直に言えば殺風景が過ぎる部屋の片隅)
(窓際のライティングデスクの上)
(本が1冊とその傍らにカードが1枚)
(更にその隣に白いハンカチーフを畳んだ上に青い石がひとつ置いてある)



(以下旅団より移した雑録)

怪魚退治、大儀であったぞ。

「どちらさまですか」

己れだ。

「……傅くのは星々と主のみと堅信しておりますっ」

冗談だ。

「何処からがですか」

全てが。
まあお疲れ様だ。刺身は旨かったか。

「サシミ…ああ、調理法の一種でしょうか。頂いておりませんよ。
 と言うかあの魚、頂けたのでしょうか…」

すがたかたちのあるもので口に入れられぬ物は無いだろうよ。
無事消化出来その後も平穏に過ごせるかは別として。

「…怖いことを仰います。
 溺没への危惧で一杯で、そのようなことを考える余裕はございませんでした…」

生きて帰って来れた様で僥倖だ。

「ええ。
 …そして彼の地の方々の安寧を取り戻せたことで。」
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随分と上機嫌だな。

「善きことが続いたのです。
 肖像画も出来ましたし、彼の庭に庭に客人が増えました。
 愉快適悦な出入り先にも巡り会いました。
 天佑か星の思し召しでしょうか。この恵みに感謝しなくてはなりませぬ」

その本は何だ。あれか。男か。

「頂いたのです。うつくしい本でしょう!
 中身も素敵でしたよ。送って下さった方の真心を切に感じます」

男か。

「…?
 送り主の方は確かに男性でしたけど…それが如何しましたか」

……否、何でも。




(数ヶ月前と偉い顔色の差だ。現時点では、善きこと哉。)
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(わたしはかれをすくえなかった。)
prof.
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spinel
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